国の暫定基準値は次の通りです。
ヨウ素131 300ベクレル/リットル
セシウム137 200ベクレル/リットル
これに対し、厚労省は乳児には100ベクレル/リットルを超えるものは飲用(ミルクを作るなど)を控えるよう都道府県に対し通知しました。
また、食物では次の基準となっています。
ヨウ素131 2000ベクレル/キログラム
セシウム137 500ベクレル/キログラム
このベクレルは、1秒あたりに原子が崩壊する数のことです。
ヨウ素やセシウムはベータ崩壊しますので、それを検知してカウントします。
さて、かなり怖い話をしましょう。
まず、少し前まで、日本はどのくらい汚染されたものを認めていたでしょうか。
セシウム(134と137を合わせて)で370ベクレル/キログラムを超えた輸入品は国内に入れませんでした。
輸入不可のレベルより、暫定基準値を上げてしまっているのが分かります。
更に怖いのは水道です。
300ベクレルという暫定値で、厚労省は100ベクレルを上限としましたが、WHOの基準はというと・・・
たった、10ベクレル/リットルです。
30倍も高い基準値になっているのは、検出されることが分かっているからでしょうか。
もっとも、WHOの基準は、かなり厳しく、本当に安全な範囲で出しているものなので、それ以下なら絶対に安全ということであって、それ以上だとすぐに危険ということでもないでしょう。
つまり、10ベクレルまでは確実に安全、100ベクレル以上は危険(それ以下はグレーゾーン)、300ベクレル以上はかなり危険(それ以下は濃いグレーゾーン)というところでしょう。
なお、ヨウ素131の場合、子供が接取すると将来的に甲状腺がんの危険があります。
40歳以上の場合は大丈夫だそうで、ヨード剤も40歳以上では飲まないようです。
怖いのは新潟市の水道水のヨウ素が上がってきていることです。
まだ3.6ベクレルなのでWHOの基準値以下ですが、かなり心配です。
セシウムは検出されていません。
各地の放射線量がここ数日増えています。
海水投入により腐食が加速度的に進んだためかもしれません。
1平方メートルあたり1000ベクレルのヨウ素131に汚染された牧草地の牧草を食べた乳牛からは900ベクレル/リットルものヨウ素131が出るそうです。
安全基準を超えます。
牛乳は子供がより飲む機会が多いでしょうから、安全なものを与えたいですね。
2万4千ベクレルの葉物野菜となると・・・
とんでもないことになりそうです。
洗って食べると安全かというと、安全ではないでしょう。
こういう事態になっているのですから、洗って出荷していると思うからです。
つまり、洗って、その値だと。
しかも、厳密に1キロあたりという数字ではないでしょう。
適当な場所に測定器を向けて出てきた数字ではないかと想像します。
その測定器が1キログラムあたりに換算しているならいいのですが、そうでなければ、その部分だけでもそんなに高い値だということになってしまいます。
ウクライナのバロガ非常事態相は18日、地元テレビのインタビューで、福島第1原発の放射能漏れ事故の規模は25年前に起きた旧ソ連時代の同国チェルノブイリ原発事故の約5%程度との見方を示したとのことでした。
その後に更に増加していますから、今では10%以上なのは確実でしょう。
チェルノブイリは過去完了形、東電福島は現在進行形です。
ちなみに、チェルノブイリの10%だと広島型原爆50発分になります。
追記(3/23)
東大病院放射線医療チームによると「ホウレンソウを一旦水洗いしてから測定をおこなった結果である」そうです。
生産者が水洗いしている可能性もありますが、測定前に水洗いもしていたようです。
これは測定結果を下げて安全だという数値にしたかったからかもしれません。
やはり、洗ってあの数字だったのです。